茶寮 龍訪堂

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龍訪堂

 人中の龍という古語あります。
 なみの人ばかりが、うごめく世の中のように見えますが、時には、人の中の龍も在(おわ)すというものです。彼(かの)訪れを待つ小構(しょうかまえ)です。

老玄しるす

茶寮龍訪堂の茶事

 茶の湯で来客を接待することを茶事と称するが、それは単に抹茶を点(た)て、供するだけでなく、必ず懐石(簡単な食事)を伴う。茶の湯、さらに茶の会(茶会)とは、喫茶のための会と認識されているが、それは大きな誤解であって、茶の湯は呈茶とともに、茶の湯の食事(懐石)を包摂するものなのである。そしてこの食事が、いわゆる饗応(きょうおう)の膳部料理と、基本的に発想を異にするのであって、一時の空腹をしのぐための懐石料理であることが重要である。

漢詩にしたしむ

 漢詩は、その一句で、無限の世界が広がり、その人その時の気持ちが、極限の洗練を経て素直に表われます。
『虎丘』では、小林東五先生の指導のもと、中国古典文化や漢詩を初歩から学ぶことができます。
「龍訪堂」は、漢詩を詠み、漢詩にいそしむ場。ここには、自分自身をじっくり見つめる時間が、存分に用意されています。

食の美を愉しむ

 旬の味覚を生かした繊細な味わいはもちろんのこと、料理を目で楽しめるように工夫を凝らした演出もまた、日本料理の特徴です。
 数寄屋造りの「龍訪堂」では、『虎丘』を訪れる人々に日本の伝統文化をご堪能いただきます。

 玄界灘に浮かぶ対馬は、海の幸・山の幸に恵まれた食の宝庫。四季折々の新鮮な食材を厳選し、語らいを楽しむひとときを、食の美で演出いたします。

もてなしの心

 おもてなしの心は、人や物に対する思いやり。古来より、日本人が持ち合わせている文化といえます。
「龍訪堂」では、くつろぎの空間演出にこだわり、五感で味わえる料理と、その料理のために對州窯で焼いた器をご用意。真の、おもてなしの心でお迎えいたします。