虎丘を歩く

kokyu_view14
外露地
外露地

外露地
 露地(ろじ) とは、茶室に付随する庭のことです。一般的に、飛石、蹲踞、腰掛、石燈籠などが配されています。露地は、もともとは町屋の家と家とを結ぶ細長い通路のことで、茶室に通じる路のことを路地、あるいは道すがらという意味の路次の字をあてていました。一般的な露地は、二重露地という形式で、露地門側の外露地(そとろじ)と茶室側の内露地(うちろじ)からなり、 その間に中門を設けます。外露地には、下腹雪隠(したばらせっちん)、外腰掛待合があります。

 

露地口(外露地口)
露地口(外露地口)

露地口(外露地口)
 板戸の中に、さらに人一人が潜れるくらいの開き戸がついています。客はここで自分の履物から露地草履に履き替えます。

 

露地(中露地)
露地(中露地)

露地(中露地)
 世俗の塵埃を離れ、清浄無垢の境地に至ることを理想とした茶の湯と、その実践の場所である茶室。路地はその茶室への通路という機能だけに留まらず、精神的に準備をする場所であり、一期一会の主、客の交わりへの導入部でもあります。

 

中潜
中潜

中潜り
 露地は茶室側を「内露地」、待合側を「外露地」といい、その境にある門を「中門」といいます。この中潜り門は虎丘の特徴的な中門で、茶室の躙り口に似た入口と下地窓でできています。龍訪堂へ向かう露地の入口になっています。

 

外腰掛
外腰掛

外腰掛(外腰掛待合)
 腰掛(こしかけ) とは、露地に設けられた休息所のことで、腰掛待合(こしかけまちあい)ともいいます。
 茶事のときに、客が亭主の迎付や、中立のとき再び席入の合図を待つための場所で、中門を境にして外露地と内露地にわかれた二重露地の場合には、外露地の外腰掛と内露地の内腰掛があり、外腰掛はこれから茶事が始まる時の席入の前に亭主の迎えがあるまで待つ場所です。
 踏石は、正客座に据えられた正客石と、次客以下との相客座に据えられた相客石とに区別され、正客石を若干高く据え、次客以下の相客石は畳石にしてあるものが多くあります。腰掛には、円座(えんざ)を重ねて置き、莨盆(たばこぼん)を置きます。冬は手焙(てあぶり)も置かれます。

 

蹲(中露地)
蹲(中露地)

つくばい(中露地)
 露地の手水鉢の一つで、石の手水鉢を低く据え、つくばった(しゃがんだ)姿勢で使うことから、この名があります。客はつくばいで手と口を清めて席にいります。手水本の周りには前石、湯桶石、手爛石の役石が配置されます。

 

梅見門
梅見門

梅見門
 龍訪堂から梅庵へ向かう内露地と外露地の間にある、杉皮葺きの屋根に両開きの竹の格子戸の軽やかな門です。簡素な竹垣の随流垣が左右につながっております。

 

内露地
内露地

内露地
 露地(ろじ) とは、茶室に付随する庭のことです。一般的に、飛石、蹲踞、腰掛、石燈籠などが配されています。
 露地は、もともとは町屋の家と家とを結ぶ細長い通路のことで、茶室に通じる路のことを路地、あるいは道すがらという意味の路次の字をあてていました。露地の字が使われるようになるのは、江戸中期とされます。一般的な露地は、二重露地という形式で、露地門側の外露地(そとろじ)と茶室側の内露地(うちろじ)からなり、 その間に中門を設けます。内露地には内腰掛、砂雪隠(すなせっちん)、蹲踞(つくばい)などが設けられます。

 

内腰掛(腰掛待合)
内腰掛(腰掛待合)

内腰掛(腰掛待合)
 腰掛(こしかけ) とは、露地に設けられた休息所のことで、腰掛待合(こしかけまちあい)ともいいます。
 茶事のときに、客が亭主の迎付や、中立のとき再び席入の合図を待つための場所で、中門を境にして外露地と内露地にわかれた二重露地の場合には、外露地の外腰掛と内露地の内腰掛があり、内腰掛は懐石のあといったん茶室を出る中立のために使われます。踏石は、正客座に据えられた正客石と、次客以下との相客座に据えられた相客石とに区別され、正客石を若干高く据え、次客以下の相客石は畳石にしてあるものが多くあります。
 腰掛には、円座(えんざ)を重ねて置き、莨盆(たばこぼん)を置きます。冬は手焙(てあぶり)も置かれます。

 

踏み石・躙り口
踏み石・躙り口

踏み石・躙り口
 飛石を伝っていくと、茶室の躙り口に到着します。最後の石は「踏み石」あるいは「沓脱石」と呼ばれ、ここで草履を脱ぎ、席入りします。